家族で決めておきたい災害時の約束|連絡方法と集合場所の決め方
「災害が起きたとき、家族全員がバラバラだったら?」
これ、想像したことありますか?実は災害は家族が揃っていないタイミングで起きることのほうが圧倒的に多いのです。
平日昼間なら、パパは会社、ママはパート、子どもは学校や保育園。全員が自宅にいるのは、1日のうちほんの数時間かもしれません。
この記事では、家族で事前に決めておくべき4つのことを、消防歴15年の現場経験からお伝えします。
まもる 僕、家族で災害時のこと、何も話し合ったことないです…
ケン ほとんどの家庭がそうだよ。でも、1時間の家族会議が、将来の何十年を救うこともあるんだ。
この記事でわかること
- 家族で決めておくべき4つのこと
- 「連絡が取れない」前提での対策
- 具体的な家族防災会議の進め方
家族で決めておくべき4つのこと
① 集合場所(1次避難場所・2次避難場所)
集合場所は最低2か所決めてください。
- 1次避難場所:自宅、または自宅近くのわかりやすい場所(近所の公園など)
- 2次避難場所:自宅が使えないとき用。徒歩圏の指定緊急避難場所(命を守るために緊急的に逃げる場所。災害種別ごとに指定。指定避難所=災害後に一定期間生活する場所とは別物なので注意)
集合場所を決めるときは「建物の中」ではなく「屋外のランドマーク」にしましょう。大きな木、銅像、目立つ看板など。建物は倒壊や閉鎖のリスクがあります。
② 連絡方法(電話が使えない前提で)
災害時、携帯電話は輻輳(ふくそう)でつながりにくくなります。東日本大震災でも熊本地震でも、発災直後から数時間は通話が困難な状況が続きました。
使える可能性が高いもの:
- 災害用伝言ダイヤル171:NTT提供、音声で伝言を残せる
- 災害用伝言板(web171):インターネット版
- LINE、SMS:データ通信が生きていれば届くことが多い
- キャリアの災害用伝言板:docomo、au、SoftBank各社
まもる 171って、体験利用できる日があるんですよね?
ケン よく知ってるね!体験利用日は毎月1日・15日、正月三が日(1/1〜1/3)、防災週間(8/30〜9/5)、防災とボランティア週間(1/15〜1/21)。家族で実際に使う練習をしておくと、本番でも焦らずに済むよ。
③ 誰が誰を迎えに行くか
子ども・高齢の家族・ペットなど、自力で避難が難しい人の担当を事前に決めるのが大事です。
- 長男は保育園のAちゃんを迎えに行く
- ママは実家のおばあちゃんへ
- パパは最終的に集合場所へ
こう決めておくだけで、当日の迷いがなくなります。
④ 自宅の防災ルール
- 玄関・各部屋の出口に避難経路を確保(家具の配置)
- 寝室にスリッパ・懐中電灯を置く(裸足でガラスを踏まない)
- ブレーカーの場所、ガス元栓の場所を家族全員が知っている
「連絡が取れない」前提での考え方
スマホが使えない、停電している、そんな前提で最低24時間は自力で判断できるようにします。
僕が現場で見てきたケースでは、「ママが来るまでここで待つ」と決めていた子どもが、無事再会できた事例が多くありました。逆に、「連絡が取れないから」と動き回ってしまい、かえって合流が遅れたご家庭も。
**「連絡がつかない=動く」ではなく、「連絡がつかない=決めた場所で待つ」**が基本です。
家族防災会議の進め方(30分でOK)
準備するもの
- ハザードマップ(前の記事で解説)
- 家の間取り図
- 家族全員の連絡先リスト
流れ
- 想定する災害を決める(地震、洪水、火災など)
- 平日昼間の状況を想定(家族バラバラ)
- 集合場所と連絡方法を決める
- 紙に書いて冷蔵庫に貼る(誰でも見られる場所に)
- 年に1回見直す
まもる 30分ならできそう!今度の週末、家族みんなで話してみます。
ケン それがいい。ポイントは子どもの意見も聞くこと。子どもは大人が思いつかない質問をしてくれるから、対策が具体的になるよ。
まとめ|今週末30分だけ、家族会議を
災害時、家族が離れ離れの状況で一番の敵は「不安」です。
でも、事前に決めておくことで、その不安は大きく減らせます。
今週末、たった30分。テレビを消して、家族全員で話し合ってみてください。それが、家族の命を守る最高の備えです。